OSTKみんなのしあわせ増刊 昭和51年10月2日第3種郵便物認可(毎月5.15.25日発行) 発行 障連協定期刊行物協会 〒558-0011 大阪市住吉区苅田5-11-22  TEL(06)6697-9005 FAX(06)6697-9059 購読料1部100円 年間購読料 1200円 よさみのニュース 2018年3月31日 No.205 (3月号) 編集 よさみ野障害者作業所 〒558-0023大阪市住吉区山之内4-12-31 TEL(06)6699-7767 FAX(06)6699-7888 【1面】 「なかまの作品展」  去る3月2日(金)、春一番が聞こえたばかりの陽気の中、「なかまの作品展」の見学のために大阪市西区にあるミローホールに出かけました。  会場では書や絵画などいろいろな作品が展示されており、他の施設からも見学があってとてもにぎわっていました。  ところで、よさみ野からもひとつ出展しており、ぜひその雄姿を、とみんな楽しみにしていたのですが・・・ 見学後、隣の喫茶店「カフェミロ」にてドリンクを楽しませてもらいました。 【2面】 「福祉Now障害者の暮らしはどうなるの?~二〇一八年報酬改定}  3月14日全国障害保健福祉関係主管課長会議が開催され、今年4月からの報酬改定を含む障害者施策の方向性が示されました。  ただ、詳細通知やQ&Aについては、3月下旬になる予定です。  今回の報酬改定における主な内容としては、①障害者の重度化・高齢化への対応、医療的ケア児への支援や就労支援サービスの質の向上などの課題への対応、②改正障害者総合支援法等により創設された新サービスの報酬・基準を設定するものとしています。新年度からの施策等を一部紹介します。 グループホームの新体系  障害者の重度化・高齢化に対応できるグループホームの新体系として、「日中サービス支援型共同生活援助(グループホーム)」が創設されます。  これは、従来のグループホームよりも手厚い世話人を配置し、重度の障害者等に対して常時の支援体制を確保することを基本としています。10人までのユニットを2つまでと5人までのショートステイを組み合わせるモデルが考えられています。 就労系サービス  就労系サービスでは、新たに「就労定着支援」というサービスが設けられました。一般就労に移行した障害者との相談を通じて生活面の課題を把握するとともに、企業や関係機関等との連絡調整やそれに伴う課題解決に向けて必要となる支援を実施するというものです。  利用者と雇用契約を結び、最低賃金を保障する就労継続支援A型は、1日の平均労働時間を7段階に分類し、その時間に応じた基本報酬に支給基準が変わります。  就労継続支援B型は、利用者に支払われる月額の平均工賃の額に応じて基本報酬が7段階に分かれています。障害の重い人(障害基礎年金1級受給者)が半数以上利用している場合の多少の配慮は含まれていますが、障害の重い人を受け入れるために手厚い支援をしている事業所にとっては、今回の改定はより厳しいものになっています。今回の改定は、今まで以上に成果主義的な側面が色濃く出ている報酬体系になっています。 生活介護事業は  生活介護事業は、報酬額そのものはわずかに増額されていますが、今回の報酬改定で「短時間利用減算」というものが加わりました。これは、1日の利用時間が5時間未満の利用者が半数以上いる場合、報酬額を基本額の70%にするというものです。短時間であっても事業所に通所することが大切である精神障害のある人や、重度の障害を持つ人たちが利用している事業所にとっては、今回の改定で大きな影響が出てきます。 共生型サービスとは  介護保険が優先される現制度の中で、65歳を迎えた障害者の方が今まで利用していたサービスを引き続き利用できないという問題がありました。今回、新たに「共生型」というサービスが創設されました。このサービスは、「共生型」の指定を受けることで、障害福祉サービス事業所は65歳以上の障害者の方が、引き続き日中活動(生活介護等)を利用できるようになるというものです。  ただし、65歳以上の障害者は制度的には介護保険事業からの給付ということになり、今回の施策により障害福祉と介護保険の統合に向けて進んでいくという懸念があります。  また、相談支援事業も担当件数が設定されたり、基本報酬額が減額されています。ただし、それを補うような形で、今までの加算が見直されたり、新たな加算が設けられたりしています。  今回の報酬改定では、加算を取得しないと現行を維持できないような仕組みが設けられています。加算を取得するために事務的な手続き等が増え、そのことで日々の利用者支援に影響を及ぼしかねません。  事務等の煩雑化を招いている現在の報酬制度そのものを見直し、利用者支援に向き合えるような報酬改定を切に願います。 「支える会(講演会)にご加入・ご継続の御礼」 津田 久美 様 岡林 敏夫 様 粕谷 武志 様 前田 雅子 様 千野 今日子様 関 由紀子 様 一柳 祐則 様 藤井 保子 様  (3月25日現在) ありがとうございました。 【3面】 「ふらっと楽しむすみよし} 去る、3月17日(土)、住吉区役所にて、第9回ふらっと楽しむすみよしが 開催されました。地域ボランティア、福祉施設が集まり、お年寄りから子どもたちまで、たくさんの人が楽しめる催しとなりました。  ホールでは、ステージ発表や商品販売、屋外では、飲食ブースや車いす体験等があり、どの企画も大にぎわいでした。  よさみ野作業所も授産製品の販売を行い、たくさんの方にご購入いただきました。本当にありがとうございました。 【4面】 「ボランティア募集」 よさみ野ではなかま(利用者)の活動をより充実させていけるように、様々な形でのボランティアを広く募集しています。  ご協力いただける方は、当作業所までご連絡をお願いします。 土曜取り組み  日にち:毎月第3土曜日 場所:よさみ野障害者作業所 よさみ野では毎月第3土曜日にお菓子作りや音楽活動を行っています。仲間の介助などを手伝って頂けるボランティアさんを募集しています。 <連絡先>よさみ野障害者作業所    6699-7767    「御寄付」 株式会社 丸高商店 様 たくさんのイチゴを御寄付頂きありがとうございました。 「今後の予定+自主製品販売」 ●定例区役所販売(第1・3月曜日)  日にち: 4月2日・16日  場所:  住吉区役所1階  時間:       10:00~15:00 ●バリアフリー展2018  日にち: 4月19日~21日  場所: インテックス大阪4号館  時間:     10:00~17:00 ぜひお越し下さい!! 「ともしび」  先日、内戦の続くシリアや南スーダンを取材するジャーナリストの方の講演会があり、平和について考えてきました。  講演会では、実際の現地での様子を映像を交えながら、リアルに伝えていただきました。とても幼い子どもが、戦争の被害に遭い体の一部を失うなどとてもひどい惨状でした。さらに、南スーダンではそうした内戦の被害に加え、地球温暖化の影響も受け自然災害が発生し数百万人もの人が飢餓に苦しんでいます。   また、講演会ではそうした戦争の現実だけでなく、なぜ戦争が起こるのかという、戦争の本質にも話が及びました。そして。戦争の本質は「金儲け」だと指摘していました。  実際に、湾岸戦争やイラク戦争は嘘の情報によりはじまったこと、そして戦争により米国の企業が石油の利権を獲得している事実にも触れていました。 そして、近年は日本でも、「防衛装備移転」といったごまかしで、「武器輸出」がされるようになっており、戦争による金儲けが行われています。そして、そのような状況で、憲法を改正し自衛隊を軍隊にしようとしています。とても、危険な状況です。憲法9条の大切さを改めて再確認する機会となりました。          (S)