昭和51年10月2日第3種郵便認可(毎月5.15.25日発行) 増刊 発行 障連協定期刊行物協会 〒558-0011 大阪市住吉区苅田5-11-22  TEL(06)6697-9005 FAX(06)6697-9059 購読料1部100円 年間購読料 1200円 OSTKみんなのしあわせ みんなのしあわせ増刊 よさみのニュース No.188(1月号) 2015年1月6日発行 連絡先 よさみ野障害者作業所 〒558-0023大阪市住吉区山之内4-12-31 TEL(06)6699-7767 FAX(06)6699-7888 【1面】 新年のお慶びを申し上げます 旧年中は、格別のご厚情を賜り、深く御礼申し上げます。  昨年は、集団的自衛権の閣議決定や、原子力発電の再稼働への動きがありました。また、消費税の増税も行われ、来年には10%まで増税することが予定されています。いずれの出来事をとっても、命と健康と生活に直結する問題です。  そうした状況のもと今年よさみ野福祉会では、よさみ野障害者作業所を開所して14年目を迎えます。ひとえに皆様方のご支援・ご協力の賜物です。心からのお礼を申し上げます。また、これからも、作業所に通う彼らの生活がより充実したものとなるよう、職員一同、決意を新たにするところです。  本年も引き続き、皆さま方の温かいご支援・ご協力を頂戴できますようよろしくお願い申し上げます。 二〇一五年 一月 社会福祉法人よさみ野福祉会 理事長 安食正雄 よさみ野障害者作業所 管理者 荒木勝司 【2面】 MaryXmas!!  去る十二月十三日(土)今年で十二回目となる合同クリスマス会が開催されました。  今年もよさみ野障害者作業所、ひよこ作業所、コロたま倶楽部、そして地域からの参加で、盛大なクリスマス会となりました。  年に一度のパーティ―形式の取り組みに、参加者は普段とは違った装いで、華やかな雰囲気に包まれました。    毎年恒例となった各作業所のステージ発表では、それぞれ趣向を凝らした出し物で、会場は大盛り上がりでした。  作業所を越えてそれぞれが交流を深め、笑顔があふれる楽しいひと時を過ごすことができました。 【3面】 署名活動スタート!! あたりまえに働きえらべるくらしを〜障害者権利条約を地域のすみずみに〜  よさみ野障害者作業所では今年もきょうされんの国会請願・署名募金運動に取り組んでいきます。この取組は障害者施策の改善のために署名活動を行い、集めた署名を国会議員のもとに直接届け、国会での審議を訴えるものです。  今回の署名運動は、昨年の1月に日本でも障害者権利条約を批准したこともあり、それを受けての法整備のいっそうの拡充へ、障害当事者や関係団体も大きな期待寄せるもとで実施されます。  さて、そうした状況を踏まえ、今回の署名運動のスローガンは「あたりまえに働きえらべるくらしを〜権利条約を地域のすみずみに〜」です。障害のある人の多くは、あたりまえに働き、くらしをえらぶことが難しい現状があり、そこを変えていくんだということを中心課題としています。  ここで、障害のある人の現状を考えてみたいと思います。まずは、収入の面をみてみると、障害のある人の99%は年収200万円以下です。くらしを選ぶにはあまりにも低すぎる水準です。しかし、障害者基礎年金は拡充を求める声がありながら逆に引き下げられています。その結果、親や兄弟の支援なしでは地域で暮らす事が難しい現状です。  働く場においても、障害が重くなればなるほど一般就労が難しく、福祉的就労につかなければなりません。また、福祉的就労にもいくつかの種類があり、障害の支援区分によって選べるものが制限されます。福祉的就労を多くの障害のある人が選ばざる得ないにも関わらず、その中での選択も制限があるのです。加えて、給料も低く平均月額一万三千円程度(B型事業所)となっており、ディーセントワークとは程遠い状況です。  また、障害のある人が介護保険の対象となると、介護保険を優先して利用することが定められています。こうした状況のもと65歳になった途端に、ヘルパー利用の時間が減り、利用者負担が発生するケースがあります。  こうした現状を変え、権利条約の掲げる「障害のある人もない人も平等な社会」の実現のため、署名では次のことを求めています。 @障害者支援法の見直しにあたっては骨格提言を尊重してください。 ・障害に伴う必要な支援は原則無償としこれ以上の負担をさせないこと。 ・1人の市民として地域で安心して暮らすために、所得を保障し、生活する場と支援体制を整備すること。 ・精神障害のある人の社会的入院を解消して地域移行を進めるとともに、他の障害者施策との格差を是正すること。 A介護保険優先原則を見直し、年齢によって新たな負担が生まれないようにしてください。 B地域活動支援センターを自立支援給付に位置付けてください。 C障害者関連予算を少なくとも先進国の平均レベルまで引き上げてください。  障害のある人にとって住みやすい社会は、すべての人にとってもより住みやすい社会になります。そうした、社会の実現の為に署名運動に取り組んでいきます。署名へのご協力をよろしくお願いします。   支える会に(後援会)にご加入・ご継続ありがとうございます  石井利和 様  岡林敏夫 様  一柳祐則 様  渡辺容良 様  尾崎佳世子様  武美屋 様 ありがとうございました。 【4面】   御寄附 ・株式会社蓬莱本館 様 ・鶴沢由次 様 ありがとうございました。 ボランティア募集 土曜取り組み 日にち:毎月第3土曜日 場所:よさみ野障害者作業所  よさみ野では毎月第3土曜日にお菓子作りや音楽活動を行っています。仲間の介助などを手伝って頂けるボランティアさんを募集しています。  よさみ野ではなかま(利用者)の活動をより充実させていけるように、様々な形でのボランティアを広く募集しています。  ご協力いただける方は、当作業所までご連絡をお願いします。 <連絡先> よさみ野障害者作業所 6699−7767     今後の予定+自主製品販売 ●あびこ手作り市 日にち:2月1日(日) 場所:ランズホール 時間:10:00〜16:30 ●区役所販売 日にち:1月19日 2月2・16日 場所:住吉区役所 時間:10:00〜15:00 ぜひお越し下さい!! ともしび あけましておめでとうございます。年が明け2015年が始まり、昨年話題になった東京オリンピック開催まで残り5年となりました。そこで去年私が気になったスポーツニュースを詳しく調べてみました。  作年、テニス世界4大大会で準優勝し、昨年の最終世界ランキングでは堂々の第5位という結果で世間を騒がせたテニスプレーヤー『錦織圭選手』ですが、ある記者会見で世界的に有名なスイス人テニスプレーヤーのロジャー・フェデラー選手は『圭は素晴らしいプレーヤーだ。でも、日本にはもっとすごいプレーヤーがいる。それは国枝信吾だ。』と明言しました。皆さん国枝信吾というテニスプレーヤーをご存じでしょうか。彼は、車いすテニスの世界4大大会を制覇し、パラリンピック2連覇と言う偉業を成し遂げている世界トップクラスのテニスプレーヤーです。しかし、それほどの偉業を成し遂げている国枝選手にも関わらず、メディアでの露出が少ないのが今の日本の現状です。練習場所や車いすの整備等、スポンサーが就いていない選手にとっては集中しにくい環境にあります。  『日本には国枝選手という、世界に自慢できる選手がいる』という事を大きく世間に広げ、世間の目が障がい者スポーツに向けられる日が来る事を願っています。   (T)